NISAの使い方いろいろ
先日の2013年12/26日の売買日は、受け渡しの関係から、NISA口座の開始日でした。
このNISA口座。5年間の非課税期間があることから、ある程度長期的な視点からの活用法が推奨されています。金融雑誌やネット情報を読んでみると、以下のような使い方があるようです。
- 成長銘柄の長期保有
- 投資信託の長期保有
- 株主優待銘柄の長期保有
1.はいわゆるバイ&ホールド、2.は非課税を活用したパッシブ運用です。どちらも5年という期間で利益がでれば、非課税の恩恵を受けることができる活用法です。
ただ、それらの真っ当なNISA利用法は他のサイトにお任せします。今回、私が目を付けたのは3番。株主優待との関係性です。
NISAと株主優待
実は、日本版ISAが実現化する頃から、私はその活用法に懐疑的でした。 それは別に制度の良し悪し云々ではなく、私のトレードスタイルとの関係です。 信用取引でスイングトレードを繰り返す私の手法にマッチしそうになかったのです。
強いて言えば、投資信託を買えば堅実な利益が出るかもしれません。 ですが、私は自分で運用したほうが経験も知識も増えるので、あまり好みではありません。
そこで、別の観点からこの制度を考えていました。「NISA開始で、どのような銘柄が買われるか？」という視点です。そんな時、思い出したのが雑誌の記事です。NISA活用法として、株主優待銘柄の長期保有を推奨する内容でした。
某金融雑誌によると、NISAの活用法として初心者向けに「株主優待をもらう」という特集が組まれていました。確かに現物株とNISAの相性は良さそうです。素人なら飛びつきそうな内容です。
そんな訳で一つの仮説を立てました。以下の通りです。
「優秀な株主優待銘柄はNISA開始で値上がりするのではないか？」
検証方法と手ごたえ
前述の仮説の成否を確認するために、本日、いくつか銘柄を確認してみました。ざっくり以下の銘柄です。
＜スターバックス＞
＜コロワイド＞
＜伊藤園＞
個人的な経験則に基づき、ある程度恣意的に選んでみました。ですが、どれも株主優待銘柄として有名なところです。
これらの銘柄に共通している点は、以下の通りです。
- どの銘柄も、例年、優待確定日前後に上昇・下落する（優待銘柄のアノマリー）。
- 11月から年末にかけて利益確定のために売られた（個人投資家の増税前の売り）。
- 12/26のNISA解禁とともに買われた（個人投資家のスタートダッシュ）。
これら3つの要素が、検証した銘柄に顕著に観察されました。 つまり、「仮説はあながち間違いではなさそうだ」ということです。 そんな訳で、どうやらNISA口座で優待銘柄を保有したい個人投資家はいるようです。
優待銘柄の上昇を見込む戦略
以上の通り、優待が人気の銘柄は騰がりそうだと手ごたえを感じました。そこでスイングトレーダーが取るべき戦略は、「優待前の買い・直前の売り」です。
優待銘柄の上昇で儲けた過去の記事なんかを見ていると、上がる銘柄はある程度決まっていることが分かります。ただ、戦略に問題があるとすれば、ローリスクながらローリターンであったことでしょうか。堅実ながらも、利益はすくない手法でした（過去形！？）。
ですが、今年からNISA需要による底上げが期待されます。優待銘柄には、毎年新規の資金が流入することが予想される訳です。
おそらくチャンスは、年2回。年末の受渡日と優待前の駆け込み需要です。この前後で特定の銘柄の動きを追えば、株価上昇のチャンスを捉えることができそうです。
ハピタスでは、NISA口座の開設もお得です。