前々回の記事では、MetaTrader4の導入方法について、ご紹介しました。
そして、前回の記事では、入門書のご紹介をしました。
これらを踏まえて、今回はトレードに利用するインジケータの設定方法について、触れてみたいと思います。
MT4のチャートは、何のカスタマイズもしなければと、ただの緑と黒のバーが並んだものです。
このため、インジゲータや移動平均線などを加えて、自分なりの見やすい形にもっていくことが必要です。
利用するインジケータは人によりけりです。
ここでは、一般的なものとして、以下3つのインジケータについて、カスタマイズの方法をご紹介しましょう。
今回導入するインジケータ
・移動平均線
・MACD(マックディー)
・ストキャスティックス
1.移動平均線
移動平均線というのは、レートの推移を示す曲線です。
一般に、SMAとEMAが知られています。
SMAはSimpleMovingAverageの略です。
単純移動平均と略されます。
その名の通り、各バーの値を足して単純平均したものです。
EMAはExponentialMovingAverageの略です。
指数平均と呼ばれます。
Exponentialは日本語に約すと、指数関数という意味です。
要は、平均の計算にちょっと手を加えたものです。
数学的に興味のある方は、以下のサイトを参考にしてください。
移動平均線を含めて、いろいろなインジケータについて詳しく書かれています。
マネーパートナーズの解説ページ:http://www.moneypartners.co.jp/support/tech/ema.html
さて、MT4では、以下の手順で、移動平均線をチャートに加えることができます。
移動平均線の追加手順
挿入⇒羅線分析ツール⇒Trend⇒MovingAverage
(もしくは、Indicatorsのアイコン⇒Trend⇒MovingAverage)
丸で囲んだ数字が平均するバーの数です。
ここでは、62本のバーの指数平均する62EMAを設定しています。
移動平均線の詳しい話は専門書にお任せします。
私の場合、21EMA、62EMA、114EMA、200SMA、800SMAを利用しています。
どのように使うかは、前回の記事で紹介したロブ=ブッカーの本に、詳しく書いてあります。
私の方でも、おいおい記事をUPしていきたいと思います。
2.MACD
次は、MACDです(マックディーと読みます)。
詳細や使い方は、専門書や他サイトを参考にしてください。
ここでは、MT4に導入する方法だけ示します。
MACDはオシレータ系のインジケータに分類されています。
次の手順を踏むと、MACDの設定画面に移ります。
MACDの追加手順
挿入⇒羅線分析ツール⇒Oscillators⇒MACD
(もしくは、Indicatorsのアイコン⇒Oscillators⇒MACD)
以下は、MACDの設定画面です。
私の場合は、ロブ=ブッカー式に、FastEMA30/SlowEMA65のパラメータで設定しています。
ですが、デフォルトは5/10であったり、本によって推奨するのは13/26であったりと、利用するパラメータはマチマチです。
ここら辺は、ご自身が愛読する参考書・サイトを探して、参照してください。
基本的にパラメータが大きいほど、ダマシは少なくなりますが、値動きに鈍感になります。
前述の私が設定するパラメータは、どちらかというと大きめの値になってます。
かなり反応は鈍いのですが、その分、信頼度が高くなっています。
3.ストキャスティックス
ストキャスティックスもオシレータ系のインジケータです。
売られすぎ、買われすぎを示すインジケータです。
やはり、詳細や使い方は専門書にお任せします。
以下の手順で導入が可能です。
ストキャスティックスの追加手順
挿入⇒羅線分析ツール⇒Oscillators⇒Stocastic Oscillator
(もしくは、Indicatorsのアイコン⇒Osillators⇒Stocastic Oscillator)
以下は設定画面です。
これも私はロブ=ブッカー式を採用しています。
ですが、やはり人によって、パラメータの設定値は違ってきます。
例えば、以下のサイトにいろいろな設定値の考察があります。
http://wikiwiki.jp/fxmemo/?%A5%B9%A5%C8%A5%AD%A5%E3%A5%B9%A5%C6%A5%A3%A5%AF%A5%B9
4.設定の保存
最後に、この設定をテンプレート(定型)として保存しましょう。
テンプレートの保存は以下の手順で行います。
テンプレートの保存手順
画面上のTemplatesのアイコン⇒定型として保存
名前は、好きなようにつければ構いません。
ここでは、”Original”という名前で保存しました。
以後、このテンプレートは以下の手順で呼び出すことができます。
テンプレートの呼び出し手順
画面上のTemplatesのアイコン⇒定型の名前(ここではOriginal)
新規に通貨のチャートを追加すると、デフォルトのまま何もインジケータを表示しません。
そこで、上記の手順を踏めば、テンプレートを適用することにより、すぐにインジケータを表示させることができます。
以上、MT4のインジゲータのご紹介でした。
インジケータで注意すべきことは、なにより使い慣れることです。
パラメータの設定の仕方は人それぞれで、サインの捉え方も各人によります。
ご自身のパラーメータ設定でどのような癖が出るか?
まず、ご自身で実体験することをオススメします。
その点、今後、バックテストについても書いてみようと思います。
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