私が行った上海では、人民元が主要通貨となります。
この人民元、流通量が世界的に見て少なく、両替の際には高額な手数料を取られてしまいます。
(どのくらい手数料で取られるか?別途記事を参照ください。)
これは人民元に限った話ではなく、タイバーツや台湾ドルにも同様のことが言えます。
そのため、ここで紹介する方法は、アジア通貨全般の両替に応用できるでしょう。
アジア旅行が好きな方は必見です。
試した方法は、以下の3つです。
①クレジットカードでキャッシング(Visa)
②ドルのT/C(トラベラーズチェック)を換金
③海外専用プリペイドカードで引き落とし
③について補足しておきましょう。
海外専用プリペイドカードとは、いわばプリペイド式のキャッシュカードです。
日本で予め、日本円を補充しておき、現地で現地通貨を引き落とすためのカードです。
キャッシュカードと異なり、前払い制で、信用審査も必要ありません。
さて、結果の発表です。
換算レートは以下の通りでした。
両替方式 | 両替レート(円/人民元) | 10000円の価値 |
---|---|---|
①クレジットカード | 12.536 | 798元 |
②T/C | 13.116 | 762元 |
③プリペイドカード | 14.342 | 697元 |
厳密には、レート変動や金額で手数料に違いが出ますが、ここでは誤差と割り切ります。
前回の記事で書いたように、やはりクレジットカードでキャッシングする方法が一番でした。
それぞれの詳細を以下に書きます。
①クレジットカードによるキャッシング
計2800元をキャッシングした結果、日本円の請求額が35101円でした。
両替レート=35101÷2800=12.536
実際の為替レートとほぼ同等の値です。
カード会社は両替レートには手数料を乗っけないようです。
明細を見ると、支払い金額35101円のうち、手数料は350円でした。
両替手数料として、非常にリーズナブルと考えます。
私が一番オススメする方法です。
ちなみに私は、帰国後キャッシング額が確定したらすぐに返済しました。
借り入れ期間を減らして、利子を節約するためです。
結果、300円程度請求額が減りました。
カード裏面にある電話番号に連絡すれば、金額と振込み口座を教えてくれます。
これで、さらにリーズナブルに両替することができます。活用しましょう。
使い勝手も、上々です。
街中や銀行内をはじめ、空港や地下鉄構内にもあるATMで、必要な時に必要な額をキャッシングできます。
②T/Cを換金
余ったドル建てのT/Cが200ドル分あったので、使ってきました。
そのため、レート換算に当たっては、セシールでT/Cの購入をするという前提にしています。
ちなみにですが、セシールはT/Cの発行手数料が1.5%で、割安です。
セシールとは、カタログ通販でおなじみのあのセシールです。
国内であれば、代金振込み後、郵送で届けてくれます。
さて、レートを計算してみましょう。
ドルT/C:200ドルの代金⇒日本円:16327円(発行手数料含む)
ドルT/C:200ドル⇒人民元:1244.87元
両替レート=16327÷1244.87=13.116
レートはそこそこよいのですが、問題は換金の手間です。
中国では、T/Cは直接は使えません。
一度、人民元に換金する必要があります。
しかし、換金ができるのは、”中国銀行”だけです。
よく上海の街中で見かける、中国工商銀行や、シティバンクでは換金してくれないのです。
中国銀行の支店は、人民広場や静安寺など、主要な街にしかありません。
そして、空港内の中国銀行では、受け付けてくれません。
しかも、T/Cの換金は平日のみの扱いです。
さらに、手続きが大変面倒です。
ほとんど通じない会話をしながら、サインを何回も書かされます。
時間も30分ほど、かかります。
わざわざ見知らぬ土地で銀行を探す手間と、手続きの面倒さを考えると、あまり合理的な方法とはいえません。
③プリペイドカード
今回、私も初めて試した方法です。
使ったのは、NEOMONEYです。
日本で20000円補充して、上海に持っていきました。
結果、1400元引き出すことができました。
両替レート:20000÷1400=14.342
使い勝手は良いのですが、①②に比べて非常にレートが悪いのが気になりました。
もともと、手数料4%とちょっと高めの設定ですが、いくらなんでもレートが悪すぎます。
その理由は、明細を確認することで判明しました。
明細を見ると、“ATM利用料200円”の文字がずらり。
なんと、引き出しだけでなく、残高照会でも手数料が取られているではないですか。
アジアでは、ATM利用料を取られるのが一般的ですが、残高照会でもとられるとは。。。
これは、意外な落とし穴です。
私は、銀行預金を引き落とす時、残高照会⇒引き落としという手順を踏む習慣があります。
この手順を行なうと、1回400円も手数料を取られてしまうのです。
多くの人も、海外のATMには慣れていないでしょうから、きっとなんらかの手数料をとられるでしょう。
しかも、毎回とられますから、小出しに引き落とすとそれだけ損です。
新しい可能性が見つかるかと期待してもっていきましたが、残念な結果となりました。
クレジットカードの審査が通らない未成年の方など、限定的な使い方になりそうです。
余談ですが、ドル箱でもキャンペーンをやってます(NEOMONEYなど)。
以上をまとめると、やはりクレジットカードでキャッシングがもっとも良い方法です。
ATMのない未開の国にでも行かない限り、クレジットカードは必ずもって行きたいですね。
賢い読者の方は、海外旅行の前にクレジットカードをつくられることでしょう。
クレジットカードの作成はハピタス経由がオススメです。