FXで新興国通貨のスワップポイント運用を考える【2018年版】
高金利が魅力の新興国通貨。しかし、投資資金の運用先を誤ると元本割れを引き起こすリスクもある商品です。また、買うタイミングも重要です。安い時に買って、高い時に売る。これがなかなか難しいのがFXという金融商品の特徴です。
そんな新興国通貨は今が安値圏。そこで今回は有望な投資先を取捨選択してチョイスしてみました。対象通貨はトルコリラ、南アフリカランド、そしてメキシコペソです。各通貨の見通しと併せてご覧ください。
- 投資先としての新興国通貨の魅力と注意点
- FXで扱うスワップポイント通貨の現状と見通し
- トルコリラ
- 南アフリカランド
- メキシコペソ
- 新興国通貨をトレードできるFX会社まとめ
投資先としての新興国通貨の魅力と注意点
FXで新興国通貨の魅力と言えば、やはり高金利でしょう。新興国と呼ばれる国はどこもインフレ率を抑え込むために政策金利を高く設定しています。その結果、日本との金利差から生じるスワップポイントも高く設定されるのです。ただ保有しているだけでスワップポイントがもらえるお得な仕組みとなっています。
ただし、注意しなければならないこともあります。それが為替差損です。いくらスワップポイントが高くとも、為替レートが下がってしまっては意味がありません。スワップポイント目当ての運用は新興国通貨の買いで臨むため、為替レートが下落すると損失となって跳ね返ってくるのです。ですので、新興国通貨を買う場合には投資先とタイミングを考える必要が多々あります。
もっとも、新興国通貨は現在安値の真っ只中にあります。中には大底と呼ばれる安値をクリアした通貨もあり、買いには適した条件が揃っている国も存在します。その通貨と買いのタイミングを図ることこそが、FXの醍醐味なのであるのかも知れません。
そんな訳で、今回は有望な新興国通貨と買いのタイミングを併せて、個人的な見解を述べていこうと思います。
FXで扱うスワップポイント通貨の現状と見通し
今回ご紹介する通貨は4種類です。トルコリラ、南アフリカランド、そしてメキシコペソです。
先に結論から申し上げますと、有望な通貨はメキシコペソだと考えます。理由は後ほど語りますが、他の新興国に比べてリスク消化が大幅に進んでいることが魅力です。気になる方は、他の通貨は読み飛ばして頂いても構いません。
それでは解説していきましょう。
トルコリラ
トルコリラと言えば、先日起きたトルコショックが象徴的な通貨です。実に20%近い下落の憂き目に遭い、日本の投資家も多くが損失を出した通貨です。ですので、現段階ではトルコリラはあまりおすすめできる通貨ではありません。
もっとも、魅力的な点は多々あります。その一つがやはりスワップポイントの高さです。トルコの政策金利は24%と高く設定されています。結果、FXのスワップポイントも他の通貨を抜きん出て高利回りの通貨となっているのです。
それでもトルコリラが下落を続けてきた理由は、政治的な問題が深く絡んでいます。特にインフレを抑えたい中央銀行に対し、大統領率いる与党が利上げを否定している点です。この点、年初には利上げを容認する動きもありましたが、夏頃から再び利上げ否定に傾きました。要チェックな材料としては、今後も政府が金融政策に干渉しないことです。再び利下げとなれば目も当てられません。
という訳で、トルコリラは中央銀行の金融政策次第でもう少し様子見でしょうか。ここら辺の事情は、私の運営する専門サイトでも扱っています。特にブログで事情や経緯を紹介していますので、興味のある方は覗いてみてください。
参考ブログ:コラムとブログ~トルコリラの為替投資戦略
南アフリカランド
南アフリカランドもFXの投資先としては疑問符が付く通貨でしょうか。理由はいくらかありますが、その一つが南アフリカ経済です。基本的に、南アフリカは貴金属の輸出国です。ですが、その貴金属の価格が最近は思わしくありません。特に銀価格の下落は象徴的な事例です。経済を潤すには物足りない外部環境となっています。
スワップポイントがあまり高くない点も問題です。南アフリカの政策金利は現在6.5%です。前述のトルコや他の新興国に比べるとやや見劣りします。スワップポイント目当ての運用だと物足りない点があるかも知れません。
政治的に不安定な土壌がある点も見逃せません。南アフリカは今年の初めにズマ大統領が引責辞任するという波乱劇がありました。独裁政治でしたから、それはそれで買い材料だったのですが、政治的にはまだ不安定で政治リスクの残る国であるという点には注意が必要です。
という訳で、南アフリカランドはスワップポイント目当ての運用には面白みの少ない通貨だと考えます。
メキシコペソ
有望な通貨がメキシコペソです。政策金利は7.75%と南アフリカより高く、内的・外的リスクも消化しました。実際問題として、メキシコ大統領選挙の後から上がっていることも高ポイントです。
詳細は後述する別サイトで述べていますが、簡単に言って以下の特徴があります。
- 大統領選挙が終わり、現在は大統領就任待ちの状況。
- 大統領選挙が終わって政治リスクが解消された。
- 政治リスクの解消によりペソ買いトレンドが発生。
- ただし、その後はアメリカとのNAFTA再交渉が長引き横ばいの状況。
- そんなNAFTA再交渉も大筋合意が決まり、リスク解消の見通しが立っている←今ココ。
という訳で、詳細は別ブログで語っています。メキシコペソのスワップポイント運用に興味がある方は、以下のサイトも覗いてみてください。何気にこっそり更新しています。
参考サイト:ブログ~メキシコペソFX倶楽部
新興国通貨をトレードできるFX会社まとめ
最後にFXで新興国通貨をトレードできるFX会社の紹介です。新興国通貨ってマイナーなので、取引できるFX会社が限られるのですよね。ざっくり言って、以下のサイトにまとめてあります。ご覧ください。
どちらのページもFX会社のスワップポイント一覧をまとめてあります。これでスワップポイントを確認すれば一発で良いFX会社が見つかりますね。一番に手っ取り早い方法です。
そんな訳で、今回は新興国通貨投資を考えるでした。スワップポイント目当ての運用に興味のある方は是非、関連サイトもご覧ください。
→ハピタスはこれくらい儲かります
ハピタスへの登録は、下のバナーからどうぞ(登録無料)。 いまなら、紹介ポイントもらえます。
この記事をお気に召したら、1クリックだけお願いします。 ブログのランキング維持にご協力ください。 |
||
にほんブログ村 |
コメント 0